こちらの時計。
家を新築したときにリビング用に購入したんだけど、5年も使っているとなんだか調子が悪い(*_*)
頻繁に止まってしまって、時計としての役割を果たせていないのだ。
とはいえ、長いこと時を知らせてくれた時計。愛着もある。
そこで今回はこの時計を修理してみました。
壁掛け時計(クウォーツ)の仕組み
壁掛け時計の仕組みは非常に単純だ。
ほとんどの時計は本体の裏に、写真のような針を動かす装置がついている。
値段のお高い時計も、安い時計も、だいたい構造は同じ。
もちろん値段なりの精度や持ちの良さみたいなものはあるんだろうけど、大雑把に言えばこの機械でデザインの違う板の上で針を動かしているだけ。
つまり、時計が壊れた=この機械(クロック ムーブメント クウォーツ)が壊れたということ。
ならば治すのは簡単だ。
この部分を交換してしまえばいい。
時計の針をはずそう!
まずは本体を取り外すために針をはずそう。
針は単にささっているだけだから、力づくで簡単にはずすことが可能。
だけど、時計の針は軽量化のためかなりもろく作られている。取り外す際は十分に注意しよう。
針が取り外せたら次は本体を止めるネジを緩める。
時計によってはこのネジを外すだけで機械を外すことができるものもあるが、この時計は本体の裏に両面テープで接着されていた。
これも無理やり剥がします٩(๑`^´๑)۶
さて、問題はここからです。
交換用クロック ムーブメントクォーツを用意しよう
時計の心臓部でもあるクォーツは、同じようでいて、微妙に違う。
特に注意したいのは針を止める軸の長さ。
これは時計によって様々。全く同じサイズは無図解かもしれないが、できるだけ同じサイズを用意したい。
今の時代交換用クウォーツはAmazonで検索すればいくらでも出てくる。
できるだけ同じサイズを探そう。
しかし、今回はできるだけ安く修理するため、コレを使います。
みんな大好き!100円均一Seriaの「手作り時計キット」(^o^;
なんと、Amazonでも600円以上するクロック ムーブメントクウォーツが100円で購入できちゃいます!
もちろん、100円なのでサイズはコレ一つ。
今の時計の形に合うかどうかは運次第!
本体を比較してみた、上が100均Seriaのムーブメントクォーツ。下が元の時計のムーブメントクォーツ。
う~ん……全く同じという訳にはいかない(^_^;)
がーん!やっぱり長さが違います。数mmだけど、この違いが後々問題になります。
時計の心臓部ムーブメントクォーツを交換
交換してみると、案の定。
本体を固定するネジが届きません。針をつける部分も深く沈んでいるので、コレでは針が回りません_| ̄|○
しかし、いまさら新しいものを買うのも大変。ここは無理にでもこの本体を使用します。
ネジ山が届かないなら、時計の文字盤を薄くすればいいじゃない。
ということで、文字盤の支えを無理やり引っ剥がします。
ラッキーなことに、この時計の文字盤の裏の板は両面テープで接着されていただけ。簡単に取り外すことができました。
これで文字盤は5mm以上薄くなります。
裏板を外してムーブメントクォーツをはめ込むと、やったね!バッチリネジ止めが可能になりました(^o^)
針を戻せば完成!なんだけどそう簡単には行かなかった・・・
ここまでできたなら修理は完了、と思いきやここでまた問題が発生。
ネジで本体を固定した後、針をセットしようと思ったんだけど、穴の大きさが違って元の針が入らない!
どうやら軸の太さが違うようで、新しいムーブメントクォーツにささらない。
その違いは1㎜の1/10にも満たないくらいなんだけど、どうやっても入らない(=_=)
元の針をあきらめて、時計セットに入っていた針を使えばいいんだけど、100均のセットに入っていた針はコレ(^o^;
流石にコレでは時間があっていたとしてもカッコが悪すぎる。
ここは強硬手段に出ます。まずは元の時計の針。芯を受ける中心の金具を取り払います。
このままでは今度はゆるすぎて針が固定できない。そこで、本体の軸にはセットの時計の針を固定。その針に元の時計の針を接着して使用するという作戦にします。
できました!
固定のためのセロテープが痛々しいですが、固まるまでの辛抱。
針を大きくしたことで負担がかかって針がうまく回らないんじゃないかと心配だったが、意外と大丈夫なものだ。
ほとんど狂いもなく時間を刻んでくれた。
だめならAmazonでもっとしっかりしたものを購入しようと思っていたが、Seriaの時計自作セットは結構パワフルなようです。
数日様子を見て、時間に狂いがなければ完成ということにします!
まとめ
今回は100円均一の「手作り時計キット」を使って時計修理を行いました。
このキットは本来、自分で好きな文字盤を作ってオリジナルの時計を作るという商品。
夏休みの自由工作にオリジナルデザイン時計を作ってみるのもいいかもね。
もし、この記事を読んで時計修理にチャレンジする場合は、軸の長さはよく確認しよう。
今回はたまたまなんとかなったが、普通なら針を止められない場合がほとんどだ。
針も、本当ならムーブメントクウォーツにセットのものを使用するのが一番いい。
今回は時間のズレはなさそうだが、針の大きさが違うと時間がうまく刻めない場合も考えられる。今回のように太さが違って針がそもそもつかない可能性も大いにあるのだ。
確実に修理したいなら、これらのポイントをしっかりチェックした上で交換用ムーブメントクォーツを用意しよう。