こんにちは、今回は美しい宮城県仙台市にある魅力的な観光スポット、「仙台大観音」についてご紹介します。
仙台市民なら知らない者はいない。泉区方面の山の上に鎮座するアレです。
存在は知っていても実際に行ったことがある人は意外と少ないんじゃないかな。
今回はただでさえ陳百景な観音様が、さらに珍しい今だけの姿をしているということで観光に行ってきました!
今しか見れない!ピンクの観音様
2023年現在、仙台大観音は絶賛お色直し中。
初の本格修繕ということだが、実は20年位前にも一度塗り直しは行われている。その時は超巨大なクレーン車で下から行われたが、今回はなんと上からロープを垂らしてぶら下がりながら修繕を行うという『クライミング工法』を採用。
ひび割れた個所を丁寧に1か所ずつコンクリで補修していく。
現在補修はほとんど完了し、白い色を塗るために下地が塗装されている状態。
その下地がなんと『ピンク色』そのためいまは、世にも珍しい『ピンク色の観音様』を見ることができます。
このお姿は今だけの期間限定。要チェックだよ!!
仙台大観音とは?
仙台市泉区実沢に位置し、その姿勢はまるでゲームのラスボスのような迫力!
閑静な住宅街にいきなり現れるその姿はかなり異様。初めて壁から顔を出した進撃の巨人の『超大型巨人』を彷彿とさせます。
ここでクイズ!
仙台大観音は日本では1番大きい観音様です。(仏像としては茨城の牛久大仏のほうが大きいが、観音様としては日本一)
では、以下の3つを比較したとき、一番大きいのはどれ?!
- 仙台のラスボス『仙台白衣大観音』
- 進撃の巨人『超大型巨人』
- アメリカニューヨーク『自由の女神』
さあ、どれだ?!
答えは決まりましたか?
では、正解の発表です。
正解は、
- 1位 『仙台白衣大観音』 100m
- 2位 アメリカニューヨーク『自由の女神』 97m
- 3位 進撃の巨人『超大型巨人』 60m
自由の女神よりも3m大きいんですね。
超大型巨人より40mも大きいとは、さすがラスボスです(^^;)
仙台大観音 詳細情報
では、ここからは観音様のもっと詳しい情報を見ていきましょう。
高さ
仙台大観音は高さ100メートルあり、日本で2番目に大きい仏像です。地下21メートルまで掘られており、その存在感は抜群。
日本一の仏像は茨城の牛久大仏。正確には茨木のは大仏、仙台は観音様。
なので、観音様としては日本一と言えます。
実は、2022年までは同じく100mの観音様が存在していました。
それが、淡路の「世界平和大観音像」こちらも100mの観音様でしたが、2006年に閉館。
その後廃墟となっていましたが、2022年倒壊の危険から解体され姿を消しました。
仙台大観音にはこれからも長く仙台の街を見守ってもらいたいですね。
建設年
仙台大観音は平成3年(1991年)に約40億円の建設費をかけて落慶されました.
建立したのは双葉総合開発。
周辺の中山と名の付く住宅街を開発した開発会社でこの社長。菅原萬の「成功したのは日ごろ信仰していた観音様のお陰という信仰心と仙台に名所を作りたいという思い」で作られた。
ただ、当初は観音様を中心に一大レジャー施設を造る計画だったが、ゴルフ場とホテルを作ったあたりでバブルが崩壊。
その後もなんやかんやあって、双葉総合開発は東京の会社と合併、新しく誕生した環境建設株式会社も2004年に倒産してしまっています。
観音様のご利益よ・・・・(^^;)
現在、観音様は双葉総合開発から宗教法人『大観密寺』に寄贈されているので、会社が倒産しても世界平和大観音のような廃墟にはならないで済みそうです。
とはいえ、あれだけのもの、維持費用だけでも相当なものでしょう。近年はコロナで減ってしまっていたけど、海外からの訪日客で国内よりもむしろ海外人気が高かったそうで、これからの訪日客の回復に期待です。
観音様のアクセスと駐車場
観音様の中に入ってみましょう。
場所は仙台市泉区中山。車なら観音様を目標に走ればいいので迷うことはないでしょう。
公共機関だと仙台駅からバスで『仙台大観音前』で下車。タクシーだと仙台駅から20~30分だ。
観音様の前の交差点から入って左に、観音様の足元へ入る細い道があるのでそのまま入っていきましょう。
駐車場と表記はないけど、空いてるスペースに適当にとめていいみたい。駐車料金は無料。
観音様内部はじっくり見ていくとそれなりに時間がかかるので、入場前に駐車場に設置されているトイレを済ませておこう。
観音様の内部
正面の龍の口から入場です。
入り口には大きな池があるんだけど、今は水が全部抜かれてしまっていました。
中に入ると受付。拝観料は大人500円(高校生以上)子供は無料です。思った以上にリーズナブル。
チケットはお札になっていて、これだけでもご利益がありそう。御朱印ももらえますよ。
1階には十二支を守護する『十二神将』と『三十三観音』が飾られています。
すごい立派。仏像マニアにはたまらないかも。
エレベーターで12階へ
観音様の中央にはエレベーターが通っていて、一気に最上階まで登ります。
とはいっても登れるのは胸のあたり、68mまで。
最上階にはご神体と展望窓があります。
ご神体の部屋から出ると、展望台になっていて外がのぞける窓が何か所かある。
展望窓からは仙台の街並みが一望できます。
今の時期は、ロープワークで降りてきた工事員の方が突然現れる場合があるとか……ちょっと見てみたかったけど、今回は残念、出会うことはできませんでした。
展望台から階段を降りると、吹き抜けの観音様中央部に12層に分かれて108体の仏さまの像が飾られています。
有名なものから、聞いたことのないような仏様まで、じっくり見ていたら日が暮れてしまいそう。
どの仏さまも表情豊かで楽しめますよ。
とはいえ、仏像に興味のない方は飽きてしまうかも、そんな時は下りエレベーターを使ってショートカットすることもできます。
ちなみに、ご神体から下まで続く通路には水の流れが描かれています。
これは、ご神体から流れ出た水が螺旋階段を伝って流れ、入り口の龍の口の外にある池にたまっているという設定のようです。まあ、今は池枯れてますけど(^^;)
2回まで降りると、ちょっとした広場に出ます。
今は使われていない『登龍門』なる場所があるんだけど、以前はここから龍の頭の上に出ることができたみたい。
龍の頭に登るから登龍門。なるほど。
改修がすんだらまた出られるようになるのかな?
階段を降りると最初の場所に戻ってきます。
お守りやミニチュアの観音様、数珠などが販売されています。
所要時間は1時間半ってところかな。仏像をもっとじっくり観察したらもっと時間がかかると思うけどね。
一度は行ってみて!オススメ仙台大観音
仙台市民でもほとんど登ったことがない仙台大観音。
観光地としては、周囲にゴルフ場くらいしかないので観音様だけを見に来るのはイマイチかもしれないけど、仙台近辺に住んでいるならちょっと遊びに行ってみるのは面白い。
拝観料も高校生以上500円とリーズナブル。コスパはかなりいい。
特に今だけの『ピンクの観音様』は必見!
ロープワークで作業する作業員さんを見るのも楽しいよ!
ぜひ一度、仙台のラスボス『仙台白衣大観音』に遊びに行ってみてね。