冬が始まった!
東北地方の中では『雪が少ない地域』と言われている仙台地方ですが、もちろん降るときは降ります。
そして、雪が少ないからこそ、仙台の冬の道は怖いんです(;゚Д゚)
今回は仙台の冬の道の注意すべきポイント、雪道の走り方を紹介します。
生粋の仙台人にとっては当たり前かもしれないけど、他県から移り住んだ人には役に立つこともあると思う。
仙台の冬を無事に乗り切るために、しっかり学んでおこう(・ω・)ノ
仙台は多人種混在の街
仙台に住む人で意外と多いのが、「雪の多い東北他県出身者」と「関東以南からの転勤者」
簡単に言うと『雪がたくさん積もることを知っている人種』と『雪道を知らない人種』
私も後者、20年くらい前に転勤で東京から仙台に引っ越してきた一人だよ。
仙台は雪が少ないから、冬もそんなに怖くない。なんて思っていたら大間違い。
冬の仙台の道はある意味、雪国の道よりも『危険』デス。
雪の多い他県から来た場合でも、『仙台特有の雪の少ない雪道』には慣れていない場合があるから注意が必要だ。
仙台で車に乗るなら「スタッドレスタイヤ」は必須!
関東に住んでいたらわざわざスタッドレスタイヤを購入するような必要はほとんどない。
しかし、仙台で冬も車に乗るなら『スタッドレスタイヤ』は必須だ。
12月になってもノーマルタイヤで走っていたら「頭がおかしい人」と思われるくらい仙台では常識。(というか、東北以北や山に近い場所では常識だね)
参考リンク→:仙台の冬の必需品。『スタッドレスタイヤ』をネットで買おう
「雪が少ないから」や「チェーンがあるから」なんて考えていると、大変な事故を起こしかねません。
雪道では、自分が滑るだけではなく、他の車にぶつかったり、雪にはまって交通の妨げになるなど様々な危険があります。
朝は晴れていても急に天候が変わってつもり出したり、ちょっと山の方に行くだけで天候ががらりと変わるなんてことは日常茶飯事。
『スタッドレスタイヤをはいていない車には、冬は乗らない!』くらいの強い意志で過ごしましょう。
関東から営業などで訪れる場合も、ノーマルタイヤでは無理。
スタッドレスタイヤ着用車か、新幹線を利用し、仙台でレンタカーを借りるようにしよう。標準でスタッドレスタイヤを装着しているゾ。
仙台の冬は「ドカ雪」に始まり「ドカ雪」に終わる。
近年は関東圏でもたまに起こる、大雪。
雪が少ないと言われる仙台でも積もるときは積もります。
12月始め
結構多いパターンとして、12月の初めにドカッと初雪が積もる。
この時期は、まだスタッドレスタイヤに履き替えが終わっていない車も多いため、ガソリンスタンドがタイヤ交換の順番待ちで大渋滞することになる。
そうならないためにも、できるだけ11月中にはスタッドレスの履き替えを終わらせておくのがおすすめだ。
ちなみに仙台の初雪は例年11月24日前後。いきなり積もるのはまれだが、この辺りの日程を目安にしておくと安心だゾ。
仙台の冬はここからが本番。
初回の雪はまだ比較的、気温が高いので早めに溶けるが、気温は徐々に下がり早朝、氷点下になることが多くなってくる。
1~2月
日本中が最も寒い季節。
仙台ももちろん寒い。
その年にもよるが、一ヶ月に2~3回は道路につもる程度の積雪がある。
他県に比べると積雪量は少ないが、仙台市内でも地域によって状況は激変する。
そして後でも書くが、雪が少ないからこそ危険な場合も多い。
3月末~4月始め
気温も落ち着き、気の早い人は夏タイヤに履き替えをしてしまう頃。
この冬に降らし損ねた残りの雪を全部清算するかのように、毎年『春のドカ雪』が降ります。
場合によったら20㎝を超える積雪になることも……(;゚Д゚)
仙台では暖かくなったからと言って、スタッドレスタイヤを脱いではいけません。
この春のドカ雪を経験してから、ゆっくりと夏タイヤに履き替えましょう。
雪道は、雪の当日よりも次の日がキケン。
関東圏の雪道になれていない人には理解しにくいかもしれませんが、スタッドレスタイヤをはいていれば、雪は滑りません。
もちろん、普通の乾いた道に比べたら滑るし、スタッドレスタイヤのCMみたいにピタリと止まるようなことはないけど、操作が効かないというほどではない。
本当に怖いのは、雪が解けて凍った道。
前日に雪が降って、日中に溶けた水が夜中に凍った時、もう車は止まりません!!
さらに、早朝うっすら雪が降ったらもう最悪。
スケートリンクに粉雪をまぶしたような状態。
なれている人でも、この状態の道は走りたくないデス(;゚Д゚)
仙台の道ではアイスバーンができやすい
この道路の表面が凍った状態を『アイスバーン』と呼ぶ。
積雪の多い地域は、常に雪があるので、逆にアイスバーになれていない人も多い。
これが雪道になれていても、仙台の道が危険な正体。
特に夜間、日中溶けた水が凍り始めるころと、早朝、夜間凍ったアイスバーンが若干溶け出す出勤時間帯は非常に危険だ。
JAFの「路面別制動距離実験」の動画を張っておくので、確認してほしい。
アイスバーンでは、ハンドルの利きが悪くなり、制動距離も伸びる。
積雪が少なく、しかし気温は低くなる仙台では、特にこの『ブラックアイスバーン』化する路面がたくさん存在する。
動画で紹介してあるように、目視でブラックアイスバーンを見分けるのは非常に困難。
そういう状況である可能性を考えながら運転することが非常に重要だ。
初心者必見!雪道の走り方
雪道初心者のために、雪道運転の基本を紹介しておこう。
特に関東からの転勤者などは、教習所でも雪道運転については、講義で聞いたくらいというのがほとんどだろうから、よく覚えておいてほしい。
雪道の操作姿勢
まずは、運転姿勢を変えよう。
座席はいつもより若干前に、背もたれも立て気味にしてハンドルは両手でしっかり握ります。
普段よりさらに運転に集中し、速度とタイヤがどの程度グリップしているかを常に考えながら運転しましょう。
雪道では急発進・急停車・急ハンドル。『急』がつくすべての操作は厳禁です。
いつでも自分で制御できるスピードを維持して運転することがなりより重要だ。
積雪別、雪道の走り方
「雪道」と言っても、その段階によって路面状況や操作性に大きな違いが出てくる。
まずは、雪の状況ごとの路面状況と操作のポイントを紹介しよう。
ふわふわ雪
冬の降り始め、もしくは現在進行形で降っている中の運転は、スタッドレスタイヤをはいていれば、極端に滑ることは少ない。
ただそれも数センチくらいまで。
積雪量が20㎝を超えてくると、部分的に圧雪された”わだち”ができてタイヤが取られるようになる。
ハンドルをしっかりつかんで車をしっかり安定させよう。
雪が降っていると、視界が遮られることも多い。
十分な車間距離をとって運転することも大切だ。
圧雪
多くのタイヤで踏み固められた雪。
凍ってなければ、これもまたスタッドレスタイヤをはいていれば、運転はそれほど難しくない。
雪は意外と滑らない。
基本的にはふわふわ雪と同じように注意すれば問題ないだろう。
ただ注意点は交差点前。
多くの車が停止する交差点前は、そこだけ凍ってアイスバーンになっている場合がある。
そうなると、信号で止まれず交差点に突入してしまう危険性がある。
圧雪の場合、交差点まで十分に距離をとってブレーキをかけて、停止線の手前でしっかり止まるよう心がけよう。
シャーベット
気温が上がったり、融雪剤で溶けた雪がシャーベット状になった道路はかなり滑る。
追突事故が最も多いのはアイスバーンだが、シャーベット状の雪で車が滑って事故に至るケースも少なくない。
部分的にシャーベット状になっている道は、できるだけ圧雪してある雪の上にタイヤを乗せて走るほうが安定して操作できる場合も多い。
もっとも怖いブラックアイスバーン
最も危険。
追突事故はこのブラックアイスバーンが原因となっていることが非常に多い。
上の動画で確認できるように、ブラックアイスバーンは見た目では凍っていることが分かりにくい。
しかも、雪が少ない仙台ではこのブラックアイスバーン化する場所がたくさんある。
交通量が多い北環状線を始め、仙台の道は『坂』が多い。
この坂でブラックアイスバーン化すると、もう車は止まりません!
雪がうっすら降って、気温が氷点下になると、いたるところで追突事故が起こります。
気温が氷点下になったら、『道路は凍っているもの』と判断して運転しましょう。
ブラックアイスバーンで事故らず運転する方法
仙台の道が雪国より危険なのは、積雪より恐ろしいブラックアイスバーン地点が多発することにある。
しかも、道は坂道が多いと来ている。
できるだけこういう状況では運転しないに限るが、帰宅など運転せざるを得ないことも多いだろう。
そんな時のため、特に注意するポイントをまとめた。
以下を守って安全運転を心がけよう。
上り坂では止まるな。
坂道の多い仙台の上り坂で危険なのは”止まる”こと。
一度止まったら最後、動けなくなってしまうことも多い。
信号などどうしても止まらなければならないこともあるが、できるだけ車間距離をとって調整して、どんなにゆっくりでも動きを止めないように心がけて運転しよう。
万が一動けなくなってしまったら、サイドブレーキを引いてとどまり、後続車を先に行かせられるなら道を譲って先に行かせよう。
焦って操作するとよけいに危険が増す場合がある。
余裕ができてから脱出するようにしよう。
下り坂は超低速走行。
下りで危険なのは、止まらなくなること。
速度が早ければ早いほど、制動距離は長くなります。
最近の車はABS(アンチロックブレーキシステム)のおかげで、滑っていてもある程度ハンドルはきくが、制動距離は逆に長くなる場合もある。
自分が確実に制御できる速度を守って運転することが何より重要。
背後からあおってくる車がいる場合は、無理せずに先に行かせてあげよう。そんな迫られた状態では、いざ滑った時に後ろから追突される危険も高まるぞ!
特に交差点前では、十分な安全マージンを取って早めに停止するように運転することがなにより大切だ。
すれ違う時は登り優先。下りは止まって待とう。
大通りを外れると、仙台は以外に細い坂道も多い。
教習所でも習っているはずだが、この時は登りの車が優先だ。
上で書いたように、上りは止まってしまう危険性。下りは止まらなくなる危険性がある。
安全な場所で下りの車が道を譲ることで、スムーズなすれ違いが行えるぞ。
橋の上はスケート場だと思え!
仙台の道で意外と多いのが『橋』
これは川にかかる橋だけでなく、立体交差も含む。
基本的に橋は、通常の道路よりも路面凍結しやすい。普通に走っていても、橋の上だけがアイスバーン化していることも珍しくない。
- 橋の上ではブレーキを踏まない。
- 低速で速やかにわたりきる
これらのことを心がけて操作するようにしよう。
同じように、トンネルの出口や交差点内もアイスバーン化しやすいポイントだ。覚えておこう。
安全な場所でブレーキの利きを確認。
ほかに車がいないようなら、安全を確認してから、現在どのくらいブレーキやハンドルが効くのか確認しておくのも有効だ。
雪道では、思っている以上に滑ることも多い。あらかじめ予想できていればいざという場合にも対応しやすい。
ただし、試す場合は他の車や歩行者に十分注意して行うのは言うまでもない。
車間を詰めてくる後続車は先に行かせよう。
坂道でも書いたように、車間を詰めてくる車には先に行ってもらおう。
あなたがこんなブログを読む必要のないくらい雪道になれているのなら何も言わないが、後ろにつかれると、それだけで相当なプレッシャーを感じるはずだ。
ましてや、後ろの車が「雪道になれていてあおっている」のか「ただの知識がない運転者」なのかは見分けられません。
後者の場合、事故に巻き込まれるのは間違いなくあなた。
キケンは、あらかじめ排除しておくに越したことはない。
わざと揺らして車間を開けさせるのも有効。
そうは言っても、あおられるほどではないけど、車間距離を詰めてくる車っているよね。
その場合は、あえて車を蛇行させて距離をとらせるのも有効。
グネグネ走るのではなく、少しハンドルを揺らす程度でも後ろから見ると路面で滑ったのか判断がつかない。
危険性を認識すれば車間距離をとってくれる可能性が高いです。
ただし、やりすぎて本当にハンドル操作を間違えないように十分注意!!
仙台の雪道まとめ
仙台は雪が少ないという情報だけで、他の地域より安全だと思われている節があるので注意喚起としてまとめてみました。
雪が少なく、うっすら積もった状態で低温になることでアイスバーン化する道路が多いのが仙台。
駅前周辺に比べ泉区や青葉区の特に『山に近い地域』では積雪量も気温も段違いのことがあります。
道路一本隔てて、山側だけ大雪なんてこともあるゾ!
ブラックアイスバーン化した坂道は特に危険。
スタッドレスタイヤでも氷の上では止まりません。
外気温に注意して、氷点下の場合は雪が降っていなくても滑る可能性を考えて運転しましょう。
今年はちょっと雪が多く寒い冬になりそうな雰囲気。
安全運転で仙台の冬を無事に越しましょう。