自動で部屋を掃除する「ロボット掃除機」を知っているだろうか?
ロボット掃除機として『ルンバ』が最初に発売されたのは2002年。
かってに部屋を掃除してくれる未来の家電として大ヒット!今では各家庭に1台……
とまではいかなかった(^_^;)
なぜなら値段が高かったから。
1台の掃除機に何万円も出せる人はそう多くなかったのだ。
でも、近年はルンバもエントリーモデルの登場で、安いものであれば3万円台から購入も可能になっている。
とは言え、それでもまだ高い。
そんな時、目に留まったのがルンバ以外のロボット掃除機。
正直、ロボットとは名ばかりの使えない機種も多いようだが、今回は評価が比較的高いILIFEのロボット掃除機を購入してみた。働きっぷりをレビューするよ!
価格比較
今回はAmazonプライムデーのセールでかなり安くなっていたので、思わずポチってしまった。
通常だと、
- 最廉価グレード V3s:18,980円
- 中間グレード V8e:19,800円
ルンバに比べればかなり安いが、まだそこそこ高く感じる。
これがプライムセールで大特価!
- V3:13,000円程度
- V8e:13,986円程度
と、かなりお買い得になっていました。
正直、機能的にはほとんど変わらないので、安いV3でいいかなとも思ったんですが、ダストボックスの容量が倍以上大きいという理由で上位クラスのV8eを購入。
ダストボックスの容量が大きければ、ごみ捨ての回数を減らせるから楽かな?と思ったんです。
ちなみに、現在販売中のルンバは最廉価グレードでも3万円以上。
発売当初に比べれば安くなったとはいえ、まだまだ高級品です(;´∀`)
ILIFEのロボット掃除機グレード比較
ILIFEのロボット掃除機の分類は大きく2つのシリーズがある。
それぞれの特徴としては以下の通りだ。
- Aシリーズ:ローラーブラシ付き、カーペットにも対応
- Vシリーズ:吸い込みのみ、オプションで水拭き可能(上位グレードのみ)

今ではこのほかにもたくさんのシリーズが展開されているぞ。
シリーズ内では基本的に数字が大きいほどグレードが高く、値段も高い。

うちはフローリングでしか使わないからVシリーズで問題ないな。
Vシリーズのグレード比較
今回購入したVシリーズは、メーカー公式ホームページによると3機種がラインナップされている。でも、Amazonの販売ページではV3とV8しか見つけることができなかった。
V3s | V8e | |
価格 | 16,900円 | 21,900円 |
自動充電 | あり | あり |
ダストボックス容量 | 300ml | 750ml |
バッテリー | リチウムイオン2600mAh | リチウムイオン2600mAh |
水拭き | 非対応 | 別売りオプション |
エレクトロウォール | 非対応 | 対応(1個付属) |
段差乗り越え | 12㎜ | 12㎜ |
タイマー設定 | 可能(1設定/1日) | 可能(1設定/1日) |
掃除モード | 3つ | 5つ |
本体厚み | 76㎜ | 81㎜ |
この二つの大きな違いは、ダストボックスの容量と水拭き機能、エレクトロウォールの有無。
セール中は価格が2000円程度の差しかない。
それなら容量が大きい方がいい。ということでうちでは『V8e』を購入しました。
性能評価
安くても使えなければ意味がない。
項目ごとに性能を評価していってみよう。
とは言ってもうちでは初めてのロボット掃除機。比較対象はないのでご了承ください。
V8eのセット内容


まずは、本体と充電ドック、ACアダプター。
エレクトロウォール、リモコン、保証書。
写真には写っていないが、このほか説明書とフィルターの予備が1枚、ブラシの予備が左右1こずつセットになていました。

ダストボックスは後ろのボタンを押して外すことができます。容量が大きいので1週間くらいそのままでも大丈夫そう(≧▽≦)
オプションの水拭きユニットを購入したときは、このタンクを付け替えて起動させる。
でも、部屋を掃除した後はバッテリー充電に4~5時間かかるから、掃除機かけた後にすぐに水拭きって基本的にはできないと思った方がいい。
掃除範囲

掃除モードは5つあるけど、基本的に通常モードだけで十分。
部屋の隅々まで回ってくれます。
扉をあけはなってあれば、廊下も台所も、全部回ってくれますね。
ただし、障害物が多いと回避に時間がかかるので、遠くまで行ってしまうと充電ドックまで戻れないことがあるので、床はできるだけすっきりさせておくようにしましょう。
うちの家具類は、8.1㎝以上床との隙間に余裕があるからスイスイ回ってくれます(≧▽≦)
掃除性能

思った以上に高性能!きれいに見えてもダストボックスにはほこりがいっぱいだ!
これはなかなか、思った以上に高性能です。吸引力は強い。
Vシリーズはローラーがないから、カーペットなどの掃除には向かないけど、その分ローラーに絡まって止まるなどのトラブルがない。
うちはフローリングだけなので十分な性能を発揮してくれてるね。
無垢材のフローリングで『水拭き不可』だからオプションの水拭き機能は購入していません。
ルンバ+フラーバの機能を1台でできるってことなんだろう。
オプションで6,000円だからね、高いともいえるし2台買うと思えば安いかな(^_^;)
ILIFEロボット掃除機 V8eとV8s
今回購入したV8eの前には、V8sという機種もあったようだ。
大きな変更点として上記の水拭き機能がオプション化されたことと、タイマー設定の内容変更などがある。
タイマーを曜日ごとに設定できたのが、統一時間設定になったのと、水拭き機能をオプション化することで値段を下げたようだ。
うちのように水拭き不要な家庭にはそれで十分だね。
段差
段差乗り越え性能はメーカー表記12㎜まで対応。
実際に走らせると、確かにかなりパワフルに乗り越えてくれる。
ただし、たるんだコードの上や、バズマットでは引っかかってしまうことが多い。
掃除のときはできるだけ外すか、エレクトロウォールで侵入を防ぐのがおすすめだ。

お風呂場のこの程度の段差は乗り越えていってしまうから、入ってほしくない場所の扉はしっかり閉めておくか、エレクトロウォールを使用して侵入を防ごう。
帰巣性能
帰還率は90%以上といったところ。
コンセントやバスマットなどの障害を排除しておけば、もっと確率は上がるかもしれない。
あと、うまくドックに戻れない場合は充電ドックの配置に問題があるかもしれない。
この機種はドックに入る際、ずれていると一度、左にバックして位置を調整してドックに帰還する。
この時、左側に壁があるとうまく経路を調整できずに帰還が果たせないことがあるようだ。
ドックを設置する場合は左側に十分な余裕を持たせて設置してあげるといい。

騒音
早朝に1階でタイマーで起動させているけど、うるさいというほどのことはない。(寝室は2階)
音は普通の掃除機程度ですね。
問題点
稼働時間
稼働時間は80分となっているが、実際には50~60分くらい。
そのあと充電ドックに戻るためにバッテリーを残しているらしい。
普通に掃除させるには十分な時間だけど、2部屋や入り組んだ家具の下などを掃除させると時間切れで掃除が終わらなかったり、帰巣途中でバッテリー切れで力尽きていることも(^_^;)
もうちょっと稼働時間が長いといいかなとも感じます。
掃除機が回りやすいような家具配置にするなど効率的に掃除できる環境づくりをすれば、稼働時間としては十分です。
掃除途中でバッテリー切れでドックに戻っても、自動再稼働はしないのでまだ掃除の終わっていない場所があれば、充電後に人間が再起動させてあげる必要があります。
この辺はルンバの方がやっぱり高性能だね(^_^;)
耐久性
まだ使い始めて1週間だから、どのくらい持つかは未知数。
メーカー保証は1年。
バッテリーも1年くらいで弱ってくるみたいだから、1年後まだ使っていたら追記で報告しますね。
追記
バッテリーの寿命はやっぱり1年くらいのようだ。1年を過ぎると、ステーションに戻れなくなることが増え、2年もたてばほとんど充電もできなくなってしまった(*_*;
バッテリー交換
バッテリー寿命の場合、メーカー純正で内蔵バッテリーの販売も行われている。
Amazonで4500円程度だから、バッテリーが弱っても安心だ。
説明書にバッテリー交換方法も表記されているし、そんなに難しいこともないようだね(≧▽≦)
追記:3ヶ月使ってみてどうだった?
今までの運用としては、毎日朝5時にタイマーを設定。
みんなが目を覚ます前にリビングの掃除。休日は2階に持って行って掃除させるという運用。
寝る前に、邪魔になりそうなものをどかしておけば、朝にはピカピカ。非常に満足(≧▽≦)

子供たちも、床に散らかしっぱなしだったおもちゃを「掃除機に食べられちゃうから」と、寝る前に片づけをするようになったゾ。
清掃能力
思った以上にいい働きをしている。
障害物がなければ隅々まで回ってくれるぞ。
小さなおもちゃなどが落ちていても、かまわず吸い込んでしまうので、ごみ捨てする際は軽く確認してから捨てるのがおすすめだ。

ダストボックスはフィルタが結構簡易なので、目詰まりすると吸引力が落ちることはあるかもしれないけど、ゴミ捨て時に掃除すれば問題ない。
フィルターは購入時、予備でもう一枚セットされているし、正規品は10枚入りで1600円だ。
うちはこまめに掃除して長もちさせようと思っている(^_^;)
エラー
2週間に1回くらい帰宅困難になって止まっていることがある。
原因の多くは障害物が多く引っかかってしまった場合など。
時たま、ブラシにひも状のものが巻き付いてエラーを起こす。
クリスマスツリーから落ちた飾りのひもがブラシに絡んで止まっていることが2回ほどあった。

ツリーの飾りなど、”ひも”はロボット掃除機の天敵。
ブラシに絡むとエラーでストップしてしまう。メンテナンスが必要だ。
ブラシに絡まる髪の毛がクセモノ

ひも上のごみと同じく、厄介なのが髪の毛。
構造上、ブラシの回転軸に絡んでしまう。
あまりに絡みすぎると、ブラシの回転に支障が出てエラーが発生する。
絡みついた髪の毛は、中央のねじを緩めれば簡単に除去することができるゾ。


すごいゴッソリ取れた。
エラーで止まるのは、ほとんどがこのブラシに何か絡みついたというトラブル。
メンテナンス時に注意すれば、それほど問題はなさそうだ。
3ヶ月使ってみての感想
掃除はすごく楽になった。
日頃の掃除は、ロボット掃除機のメンテナンスとごみ捨て。
あとはロボット掃除機の回り切れない場所を掃除するだけだから、時間は半分以下に短縮。
もちろんルンバの上位機種なら、ごみ捨ても自動だったり、よりきれいに掃除もしてくれるんだろうけど、これで十分じゃないですか?!
少なくとも、最初の導入としては大満足だ。未経験の人はぜひ導入を検討してほしい。
残るは耐久性だけ。今後もまた定期的に更新していくぞ。
1年使ってみての感想
バッテリーが弱って帰宅困難な日が多くなってきた。
明らかなバッテリー劣化。早めに交換してあげようかとも思うんだけど、めんどくさくて放置。
2年使ってみての感想
先週から完全に置物と化しました。
部屋の半分も掃除できず、電源切れるとメモリーも全部リセットされるから再設定も面倒で放置。
本体はまだまだ元気だから電池さえ入れ替えたら復活すると思うんだけどね。
まとめ

けなげに掃除する姿がカワイイ!ペット感覚だね
椅子の脚をよけられなくてあたふたする姿など、見ていても楽しい。
まさにペット感覚。ロボット掃除機に名前を付ける人が多いのもうなづけます。
うちでは、今まで子供たちが何でも床に放り投げてあったんですが、
「ロボットが食べちゃうよ!」
というと、それなりに片づけるようになりました(^_^;)
うちの新たな家族として活躍してもらおうと思います。
ルンバを超えたか?というと難しいところだが、価格的にはルンバ以上の価値があると思うよ。
Amazonセール以外でも割引券の配布など、常に何らかのセールが行われているので、
「ロボット掃除機に興味あるけど、ルンバはちょっと高いな」
という方にもおすすめですよ。
もちろん”本家”ルンバも日々開発が進んで進化している。
重要なのは値段だけでなく、自分に必要な機能を備えつつ、お得に利用できるかということ。
ロボット掃除機を導入すると、普通の掃除機が不要になるかというと、そうでもない(^_^;)
こまかいところや、ちょっとしたとき掃除できる、ハンディタイプクリーナーがあると便利ですよ。
では、快適なお掃除LIFEを~