最近のゲームには課金システムという、親としては厄介なシステムが備わっている。
無料、もしくは安価で遊べる代わりに、ゲームをもっと楽しみたい、効率的に強くなりたいときなどにはお金を払うことで、さらに楽しみを増やすことが可能になる。
この仕組みはかなり強力な誘惑となる。
いい大人であっても限度なく課金して大変なことになることがあるというのに、子どもが我慢できるはずもない。
果たしてうちの子供たちも『課金』を希望するようになりました(;´∀`)
フォートナイトに課金したい
パパ、お願いがあるんだ。フォートナイトに課金したいからクレジットカード貸して
え?課金?クレジットカードなんか貸せないよ。
お小遣いだとゲームの中では使えないんだよ!
フォートナイトというゲームを知ってますか?
今小学生から大人まで大人気のオンラインゲーム。ハードはスマホからPC、ニンテンドースイッチ、PS4とどんなゲーム機でもプレイが可能で、しかもその料金は無料!
なんと無料で遊べてしまうんだ。
しかし、タダより高いものはない。そのゲーム内では『課金』をすることで特別なコスチュームなどを購入することができる。これがプレーヤーの心をくすぐりまくる。
例にもれずタロウもその罠にはまってしまったようだ。
じゃあ、いい機会だからクレジットカードの仕組みと使い方を勉強して、理解出来たらお小遣い分は課金させてあげるよ。
オッケーオッケー。勉強するよ!
クレジットカードについて学ぼう
クレジットカードのお金はどうやって支払われていると思う?
銀行の貯金からひかれているんでしょ。知ってるよ。
半分正解で、半分外れ。正しくはクレジットカードの会社からお金を借りて物を買っているんだ。
一ヶ月分のカードで使った借金を多くの場合は銀行から引き落とされているんだ。
クレジットカードでの購入=借金である。
これは覚えておいてもらいたい。クレジットカードは作るときに『限度額』というものが決められる。
これは、「一ヶ月にあなたはいくらまで借金してもいいですよ」というクレジットカード会社との約束。信用の高い人はたくさんの金額を貸してもらえる。
ただこの金額は、引き落としの銀行預金とは関係ない。貯金が0円でも限度額まではカードで買い物することができてしまう。
決められた『支払い日』に使った分のお金が払えないと、『遅延(延滞)』となり、借金に利息が発生することになる。
遅延(延滞)となると、払えなかった金額に利息が付いて、使った分よりも多くのお金を払わなければならなくなる。これは返すのが遅くなればなるほど増えていくよ!
遅延を繰り返すことは、クレジットカード会社との約束を破ること。つまり信用されない人間となってしまう。
そうなると、他のクレジットカードを作ることができなかったり、携帯電話の契約ができなかったりと生活に支障が出てくることがある。
自分の支払いできる限度を守り、今月どれだけ使ったのかを把握しながら使うことが重要だ。
支払い楽々!月々一定額でOK!『リボ払い』は悪魔のささやき
クレジットカードは限度額じゃなく、自分の支払い可能な範囲で利用することが重要だぞ。
でも、『リボ払い』ってのにすれば毎月一定の金額でお買い物できるんでしょ?CMでよくやってるよ!
それだけはダメだ!!!リボ払いで大変なことになる人もいるんだ!基本的に絶対行ってはいけない支払い方法だよ。
『リボで楽々♪』
なんてCMがたくさん流れているけど、クレジットカードで最も危険な支払い手段。それが『リボ払い』正しくは『リボルビング払い』だ。
リボ払いって何?
リボ払いとは、カードで使用した料金の支払いを、毎月一定金額で返済していく支払い方法のこと。
10万円購入して、月1万円のリボ払いにすると、10か月間毎月1万円を返済していくことになる。
ただしこれは元本だけ。
クレジットカードは借金だと説明したよね。借金には利息というものが上乗せされることになるんだ。
リボ払いの利息はなんと年利約15%!
1万円を使用すると、1年間で1500円。10万円なら1万5千円ものお金を、利息として払わなければならないということだぞ。
通常は1年の間にも少しずつ返済するから、もう少し少なくはなるけど結構な金額を余計に払うことになるんだ。
年利とは、1年間借りたときにかかる利息の量。10万円の年利15%は1万5千円。これを365日で割って、返済するときまでの日数をかけた分が利息となる。
試しに、上の例を計算してみると、
回数 | 支払金額 | 元金 | 手数料 | 残高 |
1 | 11,250円 | 10,000円 | 1,250円 | 90,000円 |
2 | 11,125円 | 10,000円 | 1,125円 | 80,000円 |
3 | 11,000円 | 10,000円 | 1,000円 | 70,000円 |
4 | 10,875円 | 10,000円 | 875円 | 60,000円 |
5 | 10,750円 | 10,000円 | 750円 | 50,000円 |
6 | 10,625円 | 10,000円 | 625円 | 40,000円 |
7 | 10,500円 | 10,000円 | 500円 | 30,000円 |
8 | 10,375円 | 10,000円 | 375円 | 20,000円 |
9 | 10,250円 | 10,000円 | 250円 | 10,000円 |
10 | 10,125円 | 10,000円 | 125円 | 0円 |
利息だけで6,875円も多く払わなくてはいけない。
そんなにあったらスイッチのソフトが買えちゃうよ!
しかも、これは1回の10万円の購入分だけ、次の月も、また次の月も欲しいものが出て借金を積み重ねたら、どんどん借金が膨らんでいく。
それなのにリボ払いは支払額が一定だから、たくさんの借金をしているという感覚が鈍って、ついつい使いすぎてしまうんだ。
楽天カードは指定した金額に利息が別途加算される「元金定額リボルビング方式」だから利息が増えていることに気づきやすいけど、「元利定額リボルビング方式」は利息も含めて定額になるからいつまでも利息ばかりを払わなければならない借金地獄になる場合もあるんだよ。
元金定額リボルビング方式:決められたリボ払い金額に加えて利息が請求される。
元利定額リボルビング方式:決められたリボ払い金額に利息が含まれる。上の例では1回目の支払いは10,000円でいいが、残高は91,250円になる。支払総額は107,497円と元金定額より多く払うことになる。
クレジットカードのビジネスモデル
クレジットカード会社も仕事だからお金をもらわなければいけない。
通常1回払い(その月にカードで支払った分を次の月に全額払う)場合は、手数料や利息は必要ない。
その代わり、商品を販売したお店がカードの使用手数料として支払金額の3~5%をクレジットカード会社に払ってくれているんだ。
お店側は3~5%損をするけど、支払いが便利になることでお客さんが増える利点がある。
クレジットカード会社はこの手数料のほかに、リボや分割で支払った場合の利息を会社の収入としてサービスを提供している。
お店からもらう3~5%の手数料よりも、リボ払いの15%の方がカード会社はたくさん儲かる。
だからカード会社はCMを流してでも『リボ払い』するお客さんを増やしたいんだ。
安易な気持ちでリボ払いにすると大変なことになるよ。基本的に1回払いで払えないような使い方はしない方がいい。
クレジットカードの使い方
クレジットカードは今では多くのお店で使うことができる。
しかし、どこでもどのカードでも使えるわけではなく、そのお店が契約しているカード会社が発行しているカードであることが必要だ。
VISA・MASTER・JCBなどのカードはたいていどこのお店でも利用できるよ。
多くのクレジットカードサービスは契約の時に上の3つのどれかを選んで利用することができる場合が多い。
お店でのクレジットカード利用
お店で使う場は、お会計時に「クレジットカードで支払います」といってカードを渡すんだ。
店員さんはカード情報を機械で読み取って本人確認をする。
方法は2つ。
- 暗証番号による認証
- サインによる認証
暗証番号は、契約時に決めた4桁の数字をタッチパッドで入力する。
これがばれるとカードを盗まれた時に勝手に使われてしまうから、人に見られないよう注意して入力しよう。誕生部など推測しやすい数字も避けた方がいいゾ。
サインはカードの裏に書いた自分のサインと同じサインを、指定された場所に書いてそれが本人であることを確認する方法。
カードにサインがないと利用を拒否されることもあるから、カードを作ったら必ず最初に記入しておこう。
インターネットでの使い方
今回のフォートナイトのようにインターネットでクレジットカード決済を行う場合、使用するのは表面の16桁の数字、有効年月、そして裏に書かれたセキュリティコードだ。
これを入力することで支払いができるんだけど、ネットの世界にはこのデータを盗もうとしている悪い人がたくさんいる。
一度流失してしまったクレジットカードの情報はいろいろなところで勝手に使われて、買ってもいない高額な請求が届くこともあるんだ。
信用の置けないホームページでクレジットカードの情報を入れたりしてはダメだぞ!
メールやLINEで安易に教えてしまうのも非常に危険だ。
子供が使えるクレジットカードはある?
よくわかったよ、僕もクレジットカード作りたいな!
わかってないじゃないか!クレジットカードは信頼がないと作れない。基本的に成人していて、きちんと収入がないと作れないんだよ。
定期収入あるよ!毎月お小遣いもらってるもん!
月に500円じゃクレジットカードは作れません!
未成年にクレジットカード
基本的に未成年でカードを作ることはできません。
どうしてもクレジットでの支払いが必要な場合は、必要に応じて大人が支払うことが重要。
大人でも重課金で借金をたくさんしてしまう人間がいるのに子供が勝手に使うのは危険。
でも、中学校・高校にもなればネットショッピングで自分でいろいろと買い物したいという場合も出てくるだろう。中には親に知られたくない商品もあるだろう。
その場合はクレジットカードではなく、デビットカードやプリペイドカードならクレジットカードより簡単な審査で作ることができる場合がある。
基本的にはクレジットカードと同じように各種決済手段として利用することができるぞ。
デビットカード・プリペイドカード
デビットカード・プリペイドカードはクレジットカードと同じように支払いに使用できるが、お金の払い方が違うんだ。
デビットカード
クレジットカードが一ヶ月分をまとめて銀行口座から引き落とされるのに対して、デビットカードは支払いをしたその瞬間に銀行口座からその金額が引き落とされる。
つまり、銀行口座に残金がなければ使用することができないカードなんだ。
支払い方法は1回払いのみ。だから、過剰に使いすぎてしまう心配はない。
デビットカードは銀行口座を持つ銀行で作ることが可能だ。銀行によって異なるが、15歳くらいから作成が可能な場合もある。
ほとんどの銀行で発行が可能なので自分の使っている銀行で発行可能か調べてみよう。
プリペイドカード
プリペイドカードは銀行口座もいらない。
カードにあらかじめATMなどでお金を入れておくことで、その中に入っている金額分だけをクレジットカードと同じように使用できる。
お金が入っていなければ使えなかったり、1回払いでしか使えないのはデビットカードと同じだ。
銀行口座もいらないからデビットカードよりさらにハードルは低い。
AUユーザーなら「AU PAYプリペイドカード」がスマホの契約と同時に発行される。
AUユーザー以外で、中学生以上で留学の予定があるならVISAが発行するこちらのプリペイドカードがおすすめ。
海外でも使用できるが、もちろん国内でも使用可能だ。
小学生でも持てるプリペイドカードだと、三井住友VISAカードの家族カード「かぞくのおさいふ」
こちらはなんと6歳以上からOK。最年少から持てるカードじゃないかな。
代表登録者の本会員のほか、家族用に9枚まで発行可能。もちろん発行手数料は無料!
本会員の口座から指定した金額だけを各カードに振り分けられるから、子どもの使いすぎ防止に便利。
本会員のパパは子供がカードを使用した内容をメールで受け取れるから、安心して使用させられる。
これは便利(≧▽≦)
これからはキャッシュレスの時代。
今後はキャッシュレス化が進む時代。
今月のお小遣いカードに送っておいたよ。残高確認しておけよ
お小遣いも電子マネーで・・・そんな時代がきっとくる。
カードの使い方を学んでおくのは早いに越したことはないかもしれないね。
POSAカード
実はフォートナイトに課金するにはクレジットカードじゃなくてもできるんだ。それがPOSAカードだ。
フォートナイトに課金する方法はクレジットカード以外にも、ニンテンドープリペイドカードを購入する方法がある。
ニンテンドープリペイドカードというのは、カードに記された番号をスイッチに入力することで購入金額をゲーム内にチャージできるカードのことだ。
ニンテンドープリペイドのほか、アマゾンやアイチューンカードなどコンビニなどで販売されているのを見たことがあるよね。
ちなみにこのカードはレジを通して登録が行われないと金額を利用できない仕組み。万引きされても安心なシステムになってるんだ。
こういったプリペイド式のカードをPOSAカードと呼ぶよ。
コンビニで簡単に買えるから、お小遣いをためて自分で課金することを決めたならそれはそれでいいんじゃないかな。
楽天ブックスでお得にニンテンドープリペイドカードを購入する
実はニンテンドープリペイドカードはネットでも購入が可能。
正確にはカードではなく、カード番号だけが表示されるので、それをスイッチに入力することになる。
買い物に出かけなくて楽、という以外にも余っている楽天ポイントを使って購入できるという利点もある。
ただし、全額ポイントでという訳にはいかず、ポイントが充てんできるのは表示額の1~3割程度までと制限されている。ちょっと残念。
ニンテンドープリペイド番号 1000円 (ダウンロード版) ※300ポイントまでご利用可ニンテンドープリペイド番号 2000円 (ダウンロード版) ※500ポイントまでご利用可
ニンテンドープリペイド番号 3000円 (ダウンロード版) ※500ポイントまでご利用可
楽天で買い物するにもクレジットカードが必要じゃないか
た、たしかに。当分は課金したくなったらパパがクレジット番号入れてあげるよ。
まとめ
フォートナイトに課金しても、強くなるわけではない。あくまで見た目が変わるだけ。
親からすると、形に残らないデータにお金を使うなんて無駄に思えることもある。
禁止するのは簡単だけど、子どもの価値観も尊重したいね。
現代ではネット空間は半現実。
友達と遊ぶのにちょっとおしゃれをしていきたい。
人とは違うアイテムを持っていたいというのは現実世界と変わらない。
今の子供のコミュニケーション空間は、現代では現実だけではなくネット空間にも同じように広がっている。
うちもフォートナイトはあまり教育上良くないかなと、最初は利用できないようにしようとも思ったけど、子どもの価値観を大人が制限してはいけないと考え直して、今は時間だけ守らせて自由に遊ばせています。
将来ネットでのコミュニケーションが当たり前になるであろうことを考えると、お金の勉強と同じように早いうちから『ネットリテラシー』についても学ばせておくことは重要デスネ。