
パパが勉強してこなくて失敗したと思っていることが二つある。
それが『お金の勉強』と『英語』だ。
英語はこれから小学校からも必修に取り込まれるから勉強する機会もあるだろう。
しかし、お金の勉強は自分から学ぼうとしない限り学校では教えてくれない。
自分でいろいろ調べていると、早く知っていればもっとお金持ちになれたのに!と悔しい思いをしたんだ。
だから、勉強がキライな君も。お金の勉強は早くからしておいた方がいい。
ここではうちの子供たちにもわかるように、お金の勉強を行っていくよ!
お金について学ぶことは悪いことではない

今の時代で生きていくためには、どうしても『お金』を使わない生活をすることはできない。
でも、日本の学校ではなぜかその大切な『お金』について正しい勉強が行われないんだ。
将来もっとも必要とされる『お金の知識』を学んでいこうぜ。

お金は大切だよね!

だよね。
お金って何?

まず問題だ。『お金』ってなんだか知ってるか?

あたりまえだよ。百円玉とか、千円札とかでしょ

うん、でもそれって日本の中でしか使えないお金だよね。
今パパが「一万円」って書いた紙でタロウのマンガを売ってくれって頼んだら売ってくれる?

ダメだよ!そんなのただの紙じゃん!
そう、お札だって言ってみれば「ただの紙」なんだ。
なんでお札だけが、「お金」と認識されるのか?勉強していこう!
お金は信用の証書

日本で使われている『お札』は正しくは『日本銀行券』といって、日本銀行という大きな銀行が印刷した紙なんだ。
実際に一万円札には一万円の価値があると思っているかもしれないけど、それは思い込み。
『一万円札』そのものには一万円の価値はない。

実際に一万円札を作るのに必要な原価は21円。残りの9979円は価値があると思い込んでいるだけ。
だから日本を知らない他の国で1万円札を出しても、ものは売ってもらえない。
じゃあ、なんで日本では『一万円』の価値を認めているかといえば、みんなが一万円の価値があると信じているから。
その信用を支えているのが日本という国なんだ。
国は中央銀行(日本では日本銀行)と協力して、お金の価値を調整している。
お金がいっぱい使われる状態を『好景気』や『景気がいい』といい、使われなくなることを『不景気』『景気が悪い』というよ。
学校で教えないお金の話

お家でお母さんとかに「あまりお金の話をしないの!」と怒られた人はいないかな?
日本ではお金の話をする人は「卑しい人」というイメージがあるんだ。

ああ、確かにおもちゃ屋さんでうちはお金がないから買えないねって言ったら怒られた。

まあ、それは世間体ってものがあるから、普通に怒られるよ。
お金の話はしちゃだめなの?
そんなことはない。
だって、ぼくらの暮らすこの国は『資本主義』というルールで作られているからね。
これは『お金を儲けることが正しい』というのが絶対の基本ルールなんだ。
でも、何でもいいからお金を集めろって言うことじゃないよ。きちんと働いてその対価としてお金をいただくということ。
そして、そのお金でものを買ったり、税金を納めることができる。
この『働くこと』『税金を納めること』は日本人の義務(やらなくてはいけないこと)とされているんだ。
日本人の3大義務とは「教育の義務(26条2項)」「勤労の義務(27条1項)」「納税の義務(30条)」この中で教育の義務は、大人が子供たちに教育を受けさせなければならない、という義務。だからみんなのお父さんお母さんは「勉強しなさい!」って怒るんだ。
「教育の義務(26条2項)」「勤労の義務(27条1項)」「納税の義務(30条)」
なんで学校ではお金の勉強をしないの?
「お金の勉強」はとても大事。海外の学校では多くの国で義務教育の中にお金の授業があるんだ。
でも日本では学校でお金に関して詳しく学ぶことはないし、それは家でも教わらない。
それどころか、『お金の話はあまりしない方がいい』『卑しい人だ』というイメージまである。
これは日本という国が”みんなにはお金持ちになってほしくない”と考えているからなんだ。

え?お金持ちになっちゃいけないの?
日本国の教育方針はサラリーマンになるのが正解、でもそれってホント?
お父さんは社長だ、って人はあまりいないんじゃないかな。
お友達の中にも「お父さんが社長」という人は少ないはず。多くの家のお父さんお母さんは『会社員』つまりはサラリーマンとして働いていることが多い。
これは、日本の国が子供たちをサラリーマンになるように教育しているからなんだ。
「将来はいい大学に入って、いい会社に就職すれば幸せになれる」
それが唯一の正解であるように教育されるから、もちろんほとんどの子供は成長したらサラリーマンになる。それが正解だと教えられてきたから。
親もだいだい同じことを言う。それはそうだ、そのように教育されて実際にサラリーマンになった大人が多いから。
でも、正解ってそれだけなのかな?
いろいろな仕事

「いろいろな仕事」と言っても、ケーキ屋さん、八百屋さん、おもちゃ屋さんといった職種の話じゃないよ。
実はお金を稼ぐのはサラリーマン以外にもたくさんある。
スポーツ選手・お笑い芸人・タレント・アイドル。いまだとユーチューバーなんかもあるね。
これらの仕事は『個人事業主』(こじんじぎょうぬし)といって自分で働いて、自分でお金を直接もらう仕事。
そして、自分で会社を作る起業という働き方もある。つまり自分が社長になって会社を経営する。『経営者』になる方法だね。
そして、自分は働かないで”お金に働いてもらう”『投資家』という仕事も存在する。
世界のお金持ちといわれる人ははほとんどこの3つのどれかであって、サラリーマンでお金持ちにはなれないんだ。
代表的な人物で言えば、個人事業主でお金持ちなのは芸能人やプロスポーツ選手。

テレビでよく見る俳優さんやお笑い芸人はそれなりにお金持ち。特に海外の”セレブ”と呼ばれるハリウッドスターなんかはスゴイ豪華な暮らしをしてるよね。
経営者はAmazonのジェフ・ベゾス、テスラモータースのイーロン・マスクなど、大きな会社を経営することでお金をもらう人。
投資家というのは、わかりやすく言えばたくさんお金を持っていて、銀行に預金することでその利子だけで生活するような感じ。
もちろんそれにはたくさんの元となるお金が必要だし、普通預金に預けていたってとても生活できない。株や債券などに投資することで、多くの利益を受け取る仕事のことだ。
どの仕事もサラリーマンよりたくさんお金を稼げる可能性はあるが、逆にいくら働いても全く稼げない可能性もある。
絶対にサラリーマンが悪いってわけじゃないんだよ。
みんなにお金持ちになってほしくない日本

日本の国としてはこの「会社員」がたくさんいる方が都合がいい。だから学校ではお金の勉強をさせないで会社員を増やす教育が行われているんだ
サラリーマンは会社が決めて振り分けられた仕事をこなして、働いた時間だけお金をもらう。
アルバイトなんかも同じだね。決められた時間、決められた作業をすることで決まった金額をもらう。
仮に会社があんまり儲かっていなくても、決められたお給料はもらうことができるんだ。
会社員(サラリーマン)は決められた仕事をこなせば、毎月決まったお金がもらえる。
でも逆にメチャクチャ儲かってももらえるお金は一定。
たくさん働いて、たくさんお金が欲しいといっても社長が決めた以上の仕事はさせてもらえないし、お給料も社長が決めた分しかもらえないんだ。

でも、サラリーマンは一定の給料を安定してもらえるからいい。という考え方もあるよ。
それも間違ってはいない。
ただ一つの選択肢しかないのと、様々な選択肢がある中からサラリーマンを選ぶのでは大きな違いがあるんだ。
学校の先生も知らないお金の話
学校でお金の話をしないのには、先生もお金のことをよく知らないからということもある。
先生自身も公務員という、日本という会社に雇われている会社員みたいなもの。
学習指導要領に『お金』という項目がない限り、お金の勉強って普通はしない。

日本ではお金の知識は自分で集めるしかないんだぜ。
マネーリテラシーって何それ?おいしいの?

マネーリテラシーとは「お金の知識を持ち、それをうまく活用する能力」のことだ。
これから将来、お金で苦労したくない。お金持ちになりたい。そう思うならこの『マネーリテラシー』を鍛えておく必要がある。
お金の情報はよくわからない人をだます”詐欺”もたくさんある。
それらの悪党から自分の身とお金を守るには、知識を蓄えるしかないんだ。
令和の時代はサラリーマンなら安泰という時代じゃなくなった。常に新しい情報を吸収してお金に困らない生活ができるように勉強していこう!
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